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2017/12/03

[UMI-SHIRABE]リポート by Satoquo Seino

~世界遺産の宗像ー沖ノ島は日本の海洋保護区の扉を開いた~

日本海洋政策学会の年1回の発表会に12月2日に参加しました。

宗像沖ノ島の世界遺産について、「海洋保護区」の文脈で論じました。

海洋保護区とは、海の生態系を守るために、ある範囲をルールを決めて管理をし、荒れないようにする場所のことです。禁漁区だけでなく、水産資源保護区などもそれにあたります。

世界遺産に登録された場所のうち、沖ノ島については、宗像大社のご神体として崇められており、原則立入り禁止です。これは法律や罰則で守られているのではなく、「地域的取決め」によっています。地域の人たちが話し合いをして、慣習として守っているのです。

これは国際的な保護区の基準では、「厳正保護区」にあたると思います。しかも、「地域が独自に定めた『厳正保護区』」です。狭い国土に1億人近い人が住んでいる島国で、そういった保護区が歴史的に存在していたこと自体が価値があるのかもしれません。

ルールは人の心の中にあるわけですから、それを支える伝統文化と生態系を守る心に注目が集まっています。上陸が許されているのは、神社の方々と渡航を支える漁師のみです。漁業があるからこそ漁師さんが居られるわけですが、それは海の生態系が守られているからです。世界遺産はそれを世界の人たちに伝える機会となりました。

宗像海人族の努力が、海の環境を守る仕組みの扉を開きました。

日本海洋政策学会 http://oceanpolicy.jp/




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